2010年 03月 05日
WIND / MORNING |
ストレンジ・デイズ・プレゼンツ - ペイパー・スリーヴ・コレクション ソニー・ユーロ・ロック1
先日紹介したフランコ・バティアートの『汚染』に続いて、今回もストレンジ・デイズ監修のユーロ・ロック・シリーズです。本作はジャーマン・シンフォニック・ロックのウィンドが1972年にリリースしたセカンド・アルバム。ジャーマン・ロックといえば、ノイ!とかタンジェリン・ドリーム、アシュ・ラ・テンペル、アモン・デュールⅡなど電子音響系やサイケデリックなインプロ主体のイメージが強いのですが(かくゆう私、ジャーマン・ロックは大好きな分野です。)、このウィンドはメロトロンを主体とした正統派のシンフォニック系。メロトロンといえば、プログレにハマり始めていた頃に西新宿でSpringというバンド(RCA傘下のNEONレーベルからリリース)のレアなレコードのコピー盤を入手して、その独特の不思議な音色にしばらくウットリしていた、なんて時期がありましたが、そんな想い出が久々によみがえってくる、なんて叙情的なサウンドなんでしょう。プロコム・ハルム+クリムゾンとでも例えればいいのでしょうか。淡くボンヤリとしたメロトロンの音の輪郭が楽曲のタイトルにぴったりな1曲目“Morning Song”に始まり、もろクリムゾンの“クリムゾン・キングの宮殿”を意識したような“Dragon's Maid”、そして続く“Carnival”もライナーに書かれている通りクリムゾンの“エピタフ”調。とここまで言うとまるで本作に個性が無いみたいに感じさせてしまいますが、全編通して夢見心地でフワフワしたメロディはメロトロン好きは1回聴もう虜になっているはず。“本作を聴き終えて、気持ちがささくれ立つという人がいれば会ってみたいものだ”とはライナーの文ですが、なんて的確な言葉でしょうか。
連日午前様な働きずめのオールド・ロック・ファンには癒しの必携のアイテム。(うーん、文章が陳腐すぎですね。)
6曲目の“Puppet Master”では唯一ジャズ・ロック的なアグレッシヴな一面を見せたりしてなかなかメロディ・メイカーとして非凡な才能を感じさせますが、本作以降、シングル1枚残して消えてしまったんだそう。
40年近くたって掘り起こされた知られざるユーロ・ロックの歴史の欠片。オリジナル盤は高そうだけど、マニアが欲しがるのも頷ける逸品です。しかもこのシリーズ、¥1995なのです。お手頃ですね~。オススメです。
こちらは見開きジャケを開いた所。麦畑?にたたずむメンバー、しかも5人のうち3人はアフロ!実に個性的であります。↓
先日紹介したフランコ・バティアートの『汚染』に続いて、今回もストレンジ・デイズ監修のユーロ・ロック・シリーズです。本作はジャーマン・シンフォニック・ロックのウィンドが1972年にリリースしたセカンド・アルバム。ジャーマン・ロックといえば、ノイ!とかタンジェリン・ドリーム、アシュ・ラ・テンペル、アモン・デュールⅡなど電子音響系やサイケデリックなインプロ主体のイメージが強いのですが(かくゆう私、ジャーマン・ロックは大好きな分野です。)、このウィンドはメロトロンを主体とした正統派のシンフォニック系。メロトロンといえば、プログレにハマり始めていた頃に西新宿でSpringというバンド(RCA傘下のNEONレーベルからリリース)のレアなレコードのコピー盤を入手して、その独特の不思議な音色にしばらくウットリしていた、なんて時期がありましたが、そんな想い出が久々によみがえってくる、なんて叙情的なサウンドなんでしょう。プロコム・ハルム+クリムゾンとでも例えればいいのでしょうか。淡くボンヤリとしたメロトロンの音の輪郭が楽曲のタイトルにぴったりな1曲目“Morning Song”に始まり、もろクリムゾンの“クリムゾン・キングの宮殿”を意識したような“Dragon's Maid”、そして続く“Carnival”もライナーに書かれている通りクリムゾンの“エピタフ”調。とここまで言うとまるで本作に個性が無いみたいに感じさせてしまいますが、全編通して夢見心地でフワフワしたメロディはメロトロン好きは1回聴もう虜になっているはず。“本作を聴き終えて、気持ちがささくれ立つという人がいれば会ってみたいものだ”とはライナーの文ですが、なんて的確な言葉でしょうか。
連日午前様な働きずめのオールド・ロック・ファンには癒しの必携のアイテム。(うーん、文章が陳腐すぎですね。)
6曲目の“Puppet Master”では唯一ジャズ・ロック的なアグレッシヴな一面を見せたりしてなかなかメロディ・メイカーとして非凡な才能を感じさせますが、本作以降、シングル1枚残して消えてしまったんだそう。
40年近くたって掘り起こされた知られざるユーロ・ロックの歴史の欠片。オリジナル盤は高そうだけど、マニアが欲しがるのも頷ける逸品です。しかもこのシリーズ、¥1995なのです。お手頃ですね~。オススメです。
こちらは見開きジャケを開いた所。麦畑?にたたずむメンバー、しかも5人のうち3人はアフロ!実に個性的であります。↓
by gomachiro
| 2010-03-05 02:09
| 音楽